加工用スイートコーンの収穫風景/JA士幌町(士幌町)

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加工用スイートコーンの収穫風景/JA士幌町(士幌町)

【60 秒 】

北海道の農業の「今」を動画で伝える「北海道NOW」。緊急事態宣言が続き、編集室がなかなか取材に行けない中、JA士幌町から加工用スイートコーンの収穫風景を収録した動画が届きました。今回は、特別編としてその動画を編集し、加工用スイートコーンについてお伝えします。

  • 初秋に最盛期を迎える収穫
    十勝にあるJA士幌町では、毎年8月中旬から9月下旬にかけて、加工用スイートコーンの収穫作業が行われます。広大な畑を専用のハーベスターが一直線に走りながら、茎から実だけをもぎ取り、ハーベスターのタンクに貯めていきます。タンクがいっぱいになると、畑のすぐ横で待機しているトラックに積み変え、すぐに工場へ。ピーク時の収穫量は、1日約370tにも上ります。
  • 甘くて粒ぞろいな加工用品種
    加工用に栽培するのは、スーパースイート種。甘みが強くて粒ぞろい、シャキシャキとした食感がホールコーンに最適です。ただし、収穫適期が短く、収穫後は糖度が低下するため、加工にはスピードがカギ。5月上旬から下旬にかけて、工場の操業に合わせて順次収穫適期が来るよう、畑ごとに少しずつ時期をずらしそれぞれの時期に合った品種を選定し種まきを行います。収穫期間は工場の担当者が畑を巡回し、畑ごとの生育状況を確認しながら最適な収穫時期を判断します。
  • おいしさを逃さない産地加工
    JA士幌町では、昭和60年のスイートコーン作付開始と同時に、加工工場を整備。ここで、上士幌町、鹿追町、音更町を含めて176戸、作付面積710ha分のスイートコーンを冷凍ホールコーンに加工しています。畑で収穫してから加工し、冷凍庫に入るまで約4時間。産地加工ならではのスピード感で、もぎたてのおいしさを逃さず加工しています。
  • 全国のスーパーや飲食店に出荷
    加工された製品は、スーパーの冷凍食品コーナーに並ぶほか、飲食店でも使用されています。栽培から加工までの一貫製造、残留農薬検査や加工・流通過程での安全管理も徹底し、安全・安心なコーンを消費者にお届けしています。冷凍庫から出してすぐに使えるホールコーンは、炒め物の具材やサラダのトッピング、おかずをもう一品というときにも大活躍。そのひと粒ひと粒に、「おいしく食べてほしい」という生産者やJA、加工・流通に携わる方々など、多くの人の想いが詰まっています。