田んぼアート/JAたいせつ(旭川市)

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田んぼアート/JAたいせつ(旭川市)

【60 秒 】

北海道の農業の「今」を動画で伝える「北海道NOW」。今回は、JAたいせつ青年部が中心になって作り上げた「田んぼアート」を紹介します。田んぼをキャンバスにして描かれるスケールの大きなアートをご覧ください。

  • 消費者との接点を求めてスタート
    旭川市東鷹栖(たかす)に広がる田園地帯に今年も登場した、田んぼアート。2006年、JAたいせつ青年部が、生産地と消費者をつなぐきっかけになればとスタートさせ、今年で16年目を迎えました。田んぼアートは、水田をキャンバスに見立て、稲で絵を描くもの。稲の生長とともに田んぼに巨大な絵が浮かび上がり、7月中旬には見ごろを迎えます。
  • 絵と言葉に青年部の想いを込めて
    毎年、JAたいせつ青年部では年度初めに田んぼアートのデザインとメッセージを決めます。今年は、旭川市のゆるキャラ「あさっぴー」が、鷹栖町のゆるキャラ「あったかすくん」にバトンを手渡す絵柄に、「未来へつなぐ2021」という言葉を添えました。「より良い環境を子どもたちにつないでいこうという想いを込めました」と青年部部長の橋本雅典さんは話します。
  • 葉の色が異なる6品種の稲を手植え
    今年、田んぼアートで使用した苗は、観賞用稲を中心に葉の色が橙、黄、紫、白、赤、緑の6品種。5月上旬に播種して育苗し、6月中旬に測量機器を使いながら40m×170mの田んぼに約4,000本の杭を打って“下描き”し、青年部総出で田植えを行います。苗の時点ではまだそれほど色に違いがないため、デザイン画を見ながら慎重に手で苗を植えていきます。
  • 高さ8mの見晴台からくっきりと
    田植えには、JA職員や旭川市、鷹栖町の職員など総勢200人が参加。例年は小学生も参加していましたが、コロナ禍で人数を制限しました。「昨年は面積も縮小しましたが、今年はなかなか出かけられない状況の中、せめて広々とした場所で田んぼアートを楽しんでもらいたくて」と橋本さん。今年はより広く見渡せるよう、高さ8mの見晴台を新設しました。
  • 田んぼアートがつなぐ仲間の絆
    田んぼアートの制作時期は本業である農作業の繁忙期と重なります。多忙を極めるなか、橋本さんをはじめ青年部のみなさんが続けられているのは、「やっぱり楽しいから。同じ目標に向かって、青年部がひとつになれる大切な行事です」。生産地と消費者だけでなく、仲間の絆もつなぐJAたいせつの田んぼアートは、例年8月末まで公開されています。現地に行けない方は、ぜひ、上記動画でお楽しみください。
     
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