Vol.47
スイートコーン
北海道の星みっつ旬食材
生産者の思いがつまった北海道産農畜産物をこよなく愛するシェフが、いままさに旬を迎えている道産食材をピックアップ。星三つクラスのおいしさをより際立たせる調理のヒント、オリジナルレシピなどを紹介します。
vol.47
ス イ ー ト コ ー ン

ス イ ー ト コ ー ン

日本全国で生産されているスイートコーン。北海道の収穫量は全国1位(※)です。ジューシーでみずみずしく、優しい甘さがふんわり広がる、北海道産スイートコーン。村山シェフも大好きという旬食材をよりおいしく味わうミニ知識、レシピをご紹介します。
※農林水産省 令和4年産野菜生産出荷統計より

北海道産、ここがポイント!
粒よりのおいしさ、3種類

 
 


おいしさ、新発見!
ゆで方ひとつで、
ちがう味わい

札幌で調理の勉強をしていた学生時代、畑でもぎたてのスイートコーンをかじったことがあります。こんなに甘いの?とびっくりしました。五島列島で暮らしていた頃、夏が来るたび、母が箱詰めの北海道産スイートコーンを送ってくれました。収穫から数日たっていてもおいしくて、感激したことを今でも覚えています。スイートコーンの甘さは、優しい風のようにさらりとしていて、そこが私はとても好きです。
 
 

スイートコーンは、ゆでて味わうのがポピュラーですね。ぜひ、お好みに合わせてゆで方を選んでください。ふっくら、ジューシーにゆであげたいなら、スイートコーンを水から入れて火にかけ、沸騰してから3~5分。甘さ優先なら、水から入れて火にかけ、沸騰させないようにしながら15分。シャキシャキ食感が好きなら、沸騰した湯に入れて5分。ゆでたスイートコーンを料理に使うときも、求める食感、甘さによってゆで方を選んでみてください。
 
暑い日などは、電子レンジで。スイートコーンは、薄皮1、2枚を残した状態で水に濡らしてラップに包み、1本あたり500Wで5分。加熱後はラップをかけたまま、さわれるようになるまで冷まします。こうすると粒がシワシワにならず、きれいに仕上がります。
 
 


シェフの★★★旬レシピ
スイートコーンの
冷製ポタージュ

スイートコーンの甘さ、色、香りをまるごと楽しめる、冷製ポタージュ。思いのほか、簡単に作れますので、トライしてみませんか。
 
鍋にバターを熱し、スイートコーン1本分の粒、スライスした玉ねぎ、塩ひとつまみを入れ、玉ねぎが透明になるまでじっくり火を通します。そこに水と顆粒コンソメを加え、玉ねぎがやわらかくなったら火を止め、粗熱がとれたらハンドブレンダーでピューレにして濾すと、ペーストが出来上がります。鍋にペーストを入れ、牛乳、あれば生クリームを少しずつ加えてのばし、塩・こしょうを振って味を整えましょう。
 
 

ポタージュをアレンジしてもう一品、フレンチトーストも作れます。ポタージュに全卵、お好みで牛乳を加えてよく混ぜた液にパンをひたし、焼くだけ。スイートコーンの甘さで十分なので、砂糖は使いません。写真は、ハムとチーズをはさんだものです。余熱で程よく溶けたチーズの塩味が甘さを際立たせます。
 
 

サクサクのデニッシュコロネに、スイートコーン入りの特製クリームをたっぷり絞りました。コーンの甘味がひきたつ限定商品です。
 
■346円(税込み)
■販売店舗:boulangerie coron 丸井今井札幌店
■販売期間:2024年9月末日まで(予定)
※各日、数量限定販売となります。ご了承ください。
 
※写真はイメージです
 
> ブーランジェリー コロン
 
 
 

たっぷり野菜を和えておいしく!サラダ感覚の米麺メニュー。
期間限定でスイートコーンをトッピングしました。
 
■1,200円(税込み)
■販売店舗:rice noodle comen
■販売期間:通年(9月末まで、スイートコーンをトッピング)
 
※写真はイメージです
 
> ライスヌードル コメン