北海道産、ここがポイント!
粒よりのおいしさ、3種類
おいしさ、新発見!
ゆで方ひとつで、
ちがう味わい
札幌で調理の勉強をしていた学生時代、畑でもぎたてのスイートコーンをかじったことがあります。こんなに甘いの?とびっくりしました。五島列島で暮らしていた頃、夏が来るたび、母が箱詰めの北海道産スイートコーンを送ってくれました。収穫から数日たっていてもおいしくて、感激したことを今でも覚えています。スイートコーンの甘さは、優しい風のようにさらりとしていて、そこが私はとても好きです。
スイートコーンは、ゆでて味わうのがポピュラーですね。ぜひ、お好みに合わせてゆで方を選んでください。ふっくら、ジューシーにゆであげたいなら、スイートコーンを水から入れて火にかけ、沸騰してから3~5分。甘さ優先なら、水から入れて火にかけ、沸騰させないようにしながら15分。シャキシャキ食感が好きなら、沸騰した湯に入れて5分。ゆでたスイートコーンを料理に使うときも、求める食感、甘さによってゆで方を選んでみてください。
暑い日などは、電子レンジで。スイートコーンは、薄皮1、2枚を残した状態で水に濡らしてラップに包み、1本あたり500Wで5分。加熱後はラップをかけたまま、さわれるようになるまで冷まします。こうすると粒がシワシワにならず、きれいに仕上がります。
シェフの★★★旬レシピ
スイートコーンの
冷製ポタージュ
スイートコーンの甘さ、色、香りをまるごと楽しめる、冷製ポタージュ。思いのほか、簡単に作れますので、トライしてみませんか。
鍋にバターを熱し、スイートコーン1本分の粒、スライスした玉ねぎ、塩ひとつまみを入れ、玉ねぎが透明になるまでじっくり火を通します。そこに水と顆粒コンソメを加え、玉ねぎがやわらかくなったら火を止め、粗熱がとれたらハンドブレンダーでピューレにして濾すと、ペーストが出来上がります。鍋にペーストを入れ、牛乳、あれば生クリームを少しずつ加えてのばし、塩・こしょうを振って味を整えましょう。
ポタージュをアレンジしてもう一品、フレンチトーストも作れます。ポタージュに全卵、お好みで牛乳を加えてよく混ぜた液にパンをひたし、焼くだけ。スイートコーンの甘さで十分なので、砂糖は使いません。写真は、ハムとチーズをはさんだものです。余熱で程よく溶けたチーズの塩味が甘さを際立たせます。