Vol.46
大根
北海道の星みっつ旬食材
生産者の思いがつまった北海道産農畜産物をこよなく愛するシェフが、いままさに旬を迎えている道産食材をピックアップ。星三つクラスのおいしさをより際立たせる調理のヒント、オリジナルレシピなどを紹介します。
vol.46
大 根

大 根

大根は冬の野菜というイメージが強いですが、全国2位(※)の収穫量を誇る北海道産は、夏から秋が旬。甘みの豊かさとみずみずしさが持ち味で、いまも全国にたくさん出回っています。今回から本企画を担当する村山シェフが、よりおいしく味わうミニ知識、パンとよく合うレシピをご紹介します。
※農林水産省令和4年産野菜生産出荷統計より

北海道産、ここがポイント!
各地で栽培、旬は10月まで

 
 


おいしさ、新発見!
部位と切り方を選んで
お料理上手に

大根は、野菜の中でも消費量がトップクラス。生でも、煮ても、漬けてもおいしく、主役にも脇役にもなる、使い勝手のいい食材だからでしょう。道産子大根は甘みの豊かさが特徴で、私も大好きです。
 
大根は、部位によって味わいが違います。葉に近い上部は、甘みが強く、水分が多いので、サラダのような生食が向いています。中央部は、甘みと辛みのバランスが良いので煮物に。下部は、辛みが強く、水分が少ないので、大根おろしや汁ものが適しています。皮は繊維が多いので厚めにむき、きんぴらや漬物などに活用しましょう。また、葉はカルシウム、ビタミンC、鉄分を多く含んでいますから、刻んで味噌汁や薬味に使いましょう。

 
 

切り方によって、食感や火の通りなども変わってきます。写真右のように繊維に沿って切ると、水分が逃げにくく、みずみずしさとシャキシャキした食感が楽しめます。サラダにしたいときは、ぜひ、この切り方で。写真左の輪切りや乱切りは繊維を断ちますから、火が通りやすくなります。煮物のときはこちらで。お料理によって切り方を選ぶことも、おいしく作るポイントです。
 
 


シェフの★★★旬レシピ
大根と彩りなますの
バインミー

私の初めての★★★旬レシピは、大根のなますをたっぷりはさんで作る、バインミー。暑い日でも食が進む、さっぱりとした「夏のサンドイッチ」です。
 
大根とパプリカは、食感を楽しむために太目の千切りにします。大根に塩を振って5~10分置いたら水分をしっかり絞り、甘酢に漬けます。甘酢の酢をレモン汁に変えたり、ナンプラーを加えたりしてもOKです。このなますは、冷蔵庫で2、3日保存できますから、多めに作って常備菜にしてもいいですね。
 
パンは、ソフトフランスパンのように、やわらかくて歯切れの良いものを選んでください。パンにバターを塗り、①大根の葉(なければレタスなど)、②下味(しょうゆ、グラニュ糖、にんにく)を付けて焼いた豚のこま切れ肉、③大根のなます、④パクチーの順にはさみ、最後にナンプラーをひと振り。豚肉のほか、鶏の照り焼き、サラダチキン、レバーペーストでもおいしく作れます。
 
ベトナムでは余った野菜をどんどんはさんで、フードロス削減につなげているとも聞きます。家にあるもので自由にアレンジしてください。
 
 

旬の大根の食感を生かした自家製キーマカレーをたっぷりのせて焼き上げました。さっぱりとした味わいの紫キャベツのアチャールがアクセント。夏にオススメのカレーパンです。
 
■324円(税込み)
■販売店舗:boulangerie coron 全店
■販売期間:2024年8月末日まで(予定)
※各日、数量限定販売となります。ご了承ください。
 
※写真はイメージです
 
> ブーランジェリー コロン
 
 
 

スパイシーなカレースープ、たっぷり野菜と北海道産米100%の米麺が相性抜群の人気メニュー「北海道スープカレーcomen」に期間限定で旬の大根をトッピング!ジューシーな味わいをお楽しみください。
 
■1,200円(税込み)
■販売店舗:rice noodle comen
■販売期間:8月末まで、大根トッピングを展開予定
※各日数量限定販売となります。ご了承ください。
 
※写真はイメージです
 
> ライスヌードル コメン