じゃがいもは、北海道。

じゃがいもは、北海道。

国産じゃがいもの約8割が北海道産

 皆さんが〝北海道〟と聞いて、思い浮かぶ食材といえば何ですか?─GREEN読者なら、「じゃがいも!」と答える人が多いのではないでしょうか。じゃがいもは、いわずと知れた北海道を代表する農産物の一つで、国産のじゃがいもの約8割を北海道産が占めています(図1)。
 北海道で生産されているじゃがいもは、大まかに3つに分けられます。スーパーや青果店で売られている「生食用」、スナック菓子やポテトサラダなどに利用される「加工用」、でんぷんとなり、麺類やかまぼこなどの加工品にも多く使われる「でんぷん用」です。中でも生食用は、『男爵薯』と『メークイン』が広く知られており、現在北海道では、それぞれの用途にあわせて約50もの品種が作られています。
 よりおいしく、より多く収穫できるじゃがいもを作るために、新品種の開発が盛んに行われている一方で、近年、一般家庭での生食用のじゃがいもの消費量は減少を続けています。
 ホクホク、カリカリ、しっとり。加熱の仕方で食感が変わるじゃがいもは、どんな食材とも相性が良く、和洋中のあらゆる料理に合う優れものです。日本のみならず世界中で広く食されているだけではなく、子どもから高齢者まで幅広く愛されるポピュラーな食材でもあります。
 例年秋から冬にかけては、北海道産のじゃがいもの最盛期です。今号は、皆さんがじゃがいもをたくさん食べたくなるような、北海道のじゃがいもを特集します。