酸味を添え、甘味を際立たせる
いちごは、甘味、酸味、香りのバランスの良い果物です。特に今時期のいちごは、味わいも見た目も、まさに粒より。生でそのまま食べるだけではなく、ひと工夫加えて楽しみたい、とっておきの食材です。
生のいちごは、甘味が魅力です。甘味は、酸味によって下支えされるもので、酸味がないと甘ったるくなってしまい、食べ飽きます。いちごを料理やデザートに使う時は、甘味・酸味を調整してあげると、いちごの魅力がぐっと広がります。今回、私がおすすめしたいのはバルサミコ酢です。バルサミコ酢のまろやかな酸味は、いちごの甘味や香りを引き立たせるには使いやすいと思います。
ご家庭ですぐにお試しいただけるのが、ソース代わりの使い方です。バニラアイスクリームに生のいちごをのせ、バルサミコ酢をかけます。そうすると、バルサミコ酢の酸味が、アイスクリームといちごの甘味にはっきりとした輪郭を作ります。
葉物と生ハム、モッツァレラチーズなどとカットした生のいちごを皿に盛り付け、バルサミコ酢をふりかけてみてください。お寿司のように、複数の食材を口の中で合わせていく感じで味わうと、甘味が弾むように前に出てきます。
新鮮ないちごは、香りもいいですね。自然な香りは、いくら腕の良い料理人でも作り出すことができない、とても貴重な要素です。その香りを損なわないうちに、できるだけ早く食べ切ってほしいのですが、保存しなければいけないときは、洗わずに、ペーパーで水気をふき取ってから、密閉容器にくっつかないように並べ、冷蔵庫の野菜室に入れます。ヘタは付けたままで構いません。空気にあてると傷みやすいので、その点も気を付けてください。
いちごの鮮度が落ちてきたら、粒のまま冷凍し、粒の量がまとまった時にジャムにすると良いと思います。新鮮な香りが乏しくなったいちごをジャムにする時は、マーマレードやバラ、スパイスなど香りのあるものを一緒に炊き込み、補ってあげるとおもしろいジャムになると思います。
最後にいちごの選び方ですが、私は、鮮度や熟度のバロメーターになるヘタが立っているか、ツブがしっかりしていて、ツブの周りがくぼんでいるかを吟味しています。店頭で北海道生まれのいちごに出合ったら、ぜひ手に取って、いつもと違う味わい方で楽しんでください。
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おいしく食べ切るアドバイス
意外かもしれませんが、いちごはお肉とも合い、角煮や酢豚などもおいしくなります。また、冷凍保存も可能です。軽く洗った後ヘタを取り除き、丸ごと、または、カットして、一個ずつがくっつかないように密閉容器などに並べます。解凍する時は、いちごのピューレの中に入れると、いちごがピューレを吸い、いちごのマリネになり、おいしく召し上がれます。
春いちごの甘酸っぱさと、チョコレートのコクがひとつになった、5月限定のデザートです。春いちごは、バルサミコ酢のマリネと、冷たいアイスパウダーに。アクセントにヘーゼルナッツとカカオのパウダーを合わせました。
※写真はイメージです
●ドリンクセット 1,540円(税込み)
●提供期間:5月末日まで(予定)
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「ブラッスリー コロン ウィズ ル・クルーゼ」
バターを贅沢に使用したふんわり食感のブリオッシュ生地に、練乳を合わせたオリジナルクリームと、道産いちごをたっぷりのせた5月限定のフルーツサンドです。
※写真はイメージです
●378円(税込み)
●販売店舗:boulangerie coron 本店、boulangerie coron 丸井今井札幌本店
●販売期間:5月末日まで(予定)
> ブーランジェリー コロン