Vol.31
白菜
北海道の星みっつ旬食材
道内各地の生産者と太いつながりを持ち、北海道の農を熟知する塚田宏幸シェフが、今こそ味わいたい、おいしさ星三つクラスの食材を毎回ピックアップ。調理のヒントを中心に、生産者や食材にまつわるエピソードなどもお伝えします。
vol.31
白 菜

白 菜

白菜は冬野菜のイメージが強いですが、北海道産は7月から10月が旬。軽やかでみずみずしい味わいが特徴です。今回は、暑さが抜けきらないこの時期でもたっぷり食べられる、あっさり仕立てのレシピをご紹介します。また、ご家庭でできるフードロス削減のひとつとして「おいしく食べ切るヒント」もシェフに聞きました。

北海道産、ここがちがう!
生でもおいしい軽やかさ

白菜といえば、鍋や煮込みが定番ですが、今が旬のみずみずしい北海道産白菜は、ぜひ生で味わってみてください。
 
柔らかい中心部を千切りにして皿に盛り付け、お好きなドレッシングをかけるだけ。りんごや柑橘類を添えると、酸味がアクセントになり、彩りも良くなります。
 
白菜は味が淡白なので、マヨネーズ、ポン酢はもちろん、調味料次第で和食、洋食、中華の一皿になります。白菜版のコールスロー、ナムルもお試しください。
 
 


シェフの「私ならこう作る」
新鮮!ペペロンチーノ

熱や油を加えると、トロッとした食感が楽しめる白菜で、ペペロンチーノを作ってみませんか。
 
鍋にオリーブオイルを熱し、にんにくと唐辛子を入れ、香りが立ってきたらアンチョビ、一口大に切った白菜を加えて炒めます。白菜は白い部分から入れ、しんなりしてきたら葉を加えると、ムラなく火が通ります。
 
BBQでは、四分割したくらいの白菜を弱火で焼き目がつく程じっくり焼くと、見た目も豪華なごちそうになります。
 
 


おいしく食べ切るヒント
和え物はお酒の肴にも

白菜が余りそうなとき、我が家では和え物を作ります。
 
食べやすい大きさに切った白菜を塩もみし、水分が出てきたら水気をギュッとしぼり、ごま油、ごま、塩昆布、ツナ缶などと混ぜ合わせます。おかずにも、お酒の肴にもなり、箸が進みます。
 
キャベツ代わりに、お好み焼きに使うのもおすすめです。熱が加わってトロッとした白菜が、ひと味違うお好み焼きにしてくれます。
 
 


上手な選び方、保存方法
芯の切り口と断面を見る

芯の切り口が白くヒビ割れしていないもの、外側の葉がしなびていないものを選びます。カット野菜の場合は、切断面が盛り上がっているものは避けます。
 
暑い時期は、ポリ袋に入れて冷蔵庫へ。寒い時期は、新聞紙に包み、冷暗所に立てて保存します。また、半分に切ってある白菜は、芯の根元をくりぬき、濡らしたキッチンペーパーなどを詰めると、長持ちします。
 
> きたやさいホームページ

ジューシーな豚トロソーセージと、道産白菜を使った爽やかな味わいのシュークルート(野菜の発酵塩漬け)が相性抜群の一品。ビールのお供におすすめです。
 
■346円(税込み)
■販売店舗:boulangerie coron 全店
■販売期間:9月末日まで(予定)
※写真はイメージです