北海道産、ここがちがう!
加熱すると甘さが際立つ
辛味の強い玉ねぎも、加熱すると味が丸くなります。これは、辛味のもとになる成分が熱によって失われ、甘さが際立つからです。
辛みが強い北海道産玉ねぎは、飴色玉ねぎにもってこい。「でも、飴色玉ねぎは、みじん切りが面倒、炒め続けるのが大変」と思いますよね。実は、そのどちらも不要の方法があるんです。
皮をむき、繊維に沿ってスライスした玉ねぎと、玉ねぎと同量の水、塩ひとつまみを鍋に入れ、ふたをして強火で10分。ふたを外して全体を混ぜ、中~強火でかき混ぜながら水分を飛ばし、水分がなくなったら完成。失敗知らずです。
シェフの「私ならこう作る」
タルトフランベ風トースト
飴色玉ねぎは、カレーやハンバーグ、スープなど、いろいろな料理に使えます。また、小分けにして冷凍しておけば、いつでも使いやすく、時短料理でも本格的な味に仕上げられます。
玉ねぎを煮るとき、スライスしたベーコンを加えると、コクのあるペーストが仕上がります。これを使ってフランス・アルザス地方のピザ、タルトフランベ風トーストを作りましょう。食パンに水切りヨーグルトを塗り、炒めた玉ねぎをのせ、チーズを振ってトースターで香ばしくなるまで焼き、仕上げに黒こしょうを少々。リッチな朝食、休日のランチにおすすめです。
おいしく食べ切るヒント
皮を煮だして、香り水に
私は、玉ねぎの皮の香りが好きで、香り水を作って、料理の水代わりに使うことがあります。
香り水の作り方は、麦茶などと同じです。沸騰した湯に皮を入れ、10分ほど煮だして濾します。皮一枚だけでも、複雑ないい香りを楽しめますので、お試しいただきたいですね。
玉ねぎの根の部分は薬味に。細かくスライスして、長ネギと同じ感覚で使っています。
上手な選び方、保存方法
表皮と頭部から根まで
玉ねぎは、表皮がパリッと乾燥していて光沢があり、頭部が細く締まっているものを選びます。芽が出ていないか、根が伸び始めていないかも確かめましょう。
保存は、暑い場所や明るい場所を避け、ネットに入れて湿気のない冷暗所に吊るしておくと、かなり長持ちします。
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