北海道産、ここがちがう!
土くささこそ、ごちそう
ごぼうは好きな野菜で、一番の魅力は土くささ。素朴で野性味さえ感じる独特の香りこそ、ごちそうです。
私は皮をゴシゴシ洗うことはしません。皮に、最も香りと旨みがあるからです。また、ごぼうは水につけてアクを抜くと言われますが、つけすぎると香りはもちろん栄養素も逃げてしまい、味わいも損なわれます。水で洗う、または、水にくぐらせるくらいがちょうどいいと思います。
ごぼうは越冬させると甘さがのってきますが、甘みがあると焦げやすくなります。かき揚げなどにするなら、今時期のごぼうが向いています。
シェフの「私ならこう作る」
ごぼうのコンフィ
コンフィは、素材を低温(80度前後)の油でじっくり加熱するフランス料理の調理法。これなら、繊維質のごぼうも柔らかく仕上げられます。
作り方はいたって簡単です。ごぼうは4cm程度に切り、耐熱の袋または深めの容器に入れます。そこにオイルをひたひたに注ぎ、お好みでにんにく、鷹の爪、ハーブを加え、密封・密閉します。
鍋にたっぷりの湯を沸騰させ、材料を入れた袋や容器を落としてふたをし、火を止めます。そのまま約1時間置き、ごぼうに竹串がすっと通ればできあがり。塩を振って味を調えます。肉や魚料理の付け合わせ、お弁当におすすめです。
おいしく食べ切るヒント
みじん切りにして佃煮に
定番のきんぴら、サラダ以外で手軽に作れるレシピとして、常備菜の定番・佃煮をご紹介します。
ごぼうはみじん切りにして油で炒め、みじん切りにした生姜と酒、砂糖、みりん、しょうゆを加えて約5分炒めます。しなびたごぼうは、軽くゆでてから使うと味がしみこみやすくなります。
ごはんのお供はもちろん、おにぎりの具などにも重宝します。
上手な選び方、保存方法
保存時は乾燥に注意
ごぼうは、ひげ根や凸凹が少なく、根先まで太っているものを選びます。
水分が抜けると、味が落ちてしまいますので、保存時のポイントは乾燥させないこと。新聞紙にくるんで冷暗所で、洗いごぼうはぬらした新聞紙で包んでラップでくるんで 冷蔵庫で保存します。
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