Vol.33
ごぼう
北海道の星みっつ旬食材
道内各地の生産者と太いつながりを持ち、北海道の農を熟知する塚田宏幸シェフが、今こそ味わいたい、おいしさ星三つクラスの食材を毎回ピックアップ。調理のヒントを中心に、生産者や食材にまつわるエピソードなどもお伝えします。
vol.33
ご ぼ う

ご ぼ う

寒くなると恋しさが増す、ごぼう。あの土の匂いは、他の野菜にはない魅力です。ごぼうは栽培に適した土壌が限られ、北海道では主に十勝や網走地区で生産されています。今回は、秋から冬に旬を迎える北海道産のごぼうをフランス料理で楽しむ調理法をご紹介します。また、ご家庭でできるフードロス削減のひとつとして「おいしく食べ切るヒント」もシェフに聞きました。

北海道産、ここがちがう!
土くささこそ、ごちそう

ごぼうは好きな野菜で、一番の魅力は土くささ。素朴で野性味さえ感じる独特の香りこそ、ごちそうです。
 
私は皮をゴシゴシ洗うことはしません。皮に、最も香りと旨みがあるからです。また、ごぼうは水につけてアクを抜くと言われますが、つけすぎると香りはもちろん栄養素も逃げてしまい、味わいも損なわれます。水で洗う、または、水にくぐらせるくらいがちょうどいいと思います。
 
ごぼうは越冬させると甘さがのってきますが、甘みがあると焦げやすくなります。かき揚げなどにするなら、今時期のごぼうが向いています。
 
 


シェフの「私ならこう作る」
ごぼうのコンフィ

コンフィは、素材を低温(80度前後)の油でじっくり加熱するフランス料理の調理法。これなら、繊維質のごぼうも柔らかく仕上げられます。
 
作り方はいたって簡単です。ごぼうは4cm程度に切り、耐熱の袋または深めの容器に入れます。そこにオイルをひたひたに注ぎ、お好みでにんにく、鷹の爪、ハーブを加え、密封・密閉します。
 
鍋にたっぷりの湯を沸騰させ、材料を入れた袋や容器を落としてふたをし、火を止めます。そのまま約1時間置き、ごぼうに竹串がすっと通ればできあがり。塩を振って味を調えます。肉や魚料理の付け合わせ、お弁当におすすめです。
 
 


おいしく食べ切るヒント
みじん切りにして佃煮に

定番のきんぴら、サラダ以外で手軽に作れるレシピとして、常備菜の定番・佃煮をご紹介します。
 
ごぼうはみじん切りにして油で炒め、みじん切りにした生姜と酒、砂糖、みりん、しょうゆを加えて約5分炒めます。しなびたごぼうは、軽くゆでてから使うと味がしみこみやすくなります。
 
ごはんのお供はもちろん、おにぎりの具などにも重宝します。
 
 


上手な選び方、保存方法
保存時は乾燥に注意

ごぼうは、ひげ根や凸凹が少なく、根先まで太っているものを選びます。
 
水分が抜けると、味が落ちてしまいますので、保存時のポイントは乾燥させないこと。新聞紙にくるんで冷暗所で、洗いごぼうはぬらした新聞紙で包んでラップでくるんで 冷蔵庫で保存します。
 
> きたやさいホームページ

甘辛く煮た旬のごぼうと、バターリッチなブリオッシュ生地を合わせた一品。山椒しらすと、バルサミコ酢のコクがアクセントです。軽くトーストすると、豊かな香りと共に楽しめます。ワインのお供にもぴったりです。
 
■281円(税込み)
■販売店舗:boulangerie coron 全店
■販売期間:12月末日まで(予定)
※各日、数量限定販売となります。ご了承ください。
 
※写真はイメージです
 
> ブーランジェリー コロン