Vol.37
きゅうり
北海道の星みっつ旬食材
道内各地の生産者と太いつながりを持ち、北海道の農を熟知する塚田宏幸シェフが、今こそ味わいたい、おいしさ星三つクラスの食材を毎回ピックアップ。調理のヒントを中心に、生産者や食材にまつわるエピソードなどもお伝えします。
vol.37
き ゅ う り

き ゅ う り

北海道内各地で栽培されている、きゅうり。暑くなるこれからの季節、涼を呼ぶみずみずしさが求められ、ますます出番が増えそうです。今回は、生のきゅうりを異なる味付けで楽しむ提案として、3種類のサラダをご紹介します。ご家庭でできるフードロス削減のひとつ、「おいしく食べ切るヒント」としてもご活用ください。

北海道産、ここがちがう!
愛され上手な夏野菜

子どもの頃、庭のきゅうりをもいでは丸かじりしていました。ポリポリとした食感、口中に広がるみずみずしさ、ウリっぽい匂いが好きで、今でもきゅうりは生で食べるのが好きです。
 
きゅうりはどのような食材、味付けとも相性が良い、愛され上手な夏野菜。今回は和風、洋風、エスニック風のサラダのレシピをご紹介します。
 
トップバッターは、豚の冷やししゃぶしゃぶ、またはサラダチキンと合わせ、ごまだれでいただく和風のサラダ。きゅうりは斜めに切って塩を振り、水に放って水気を切り、千切りにしたものをたっぷり添えます。
 
きゅうりは必ず、塩を振って水に放ち、水気をしっかり切ること。こうするとシャキシャキ感が長持ちし、料理の味わいにもメリハリが出ます。
 
 


シェフの「私ならこう作る」
ヨーグルトを使ったサラダ

洋風のサラダには、ドレッシングではなくヨーグルトを使います。できれば、しっかりした風味を楽しめる水切りヨーグルトがおすすめです。
 
きゅうりは両端を切り落として板摺りをしてイボを取り、断面を少しずつ回転させながら乱切りにします(ビニール袋などに入れて、麺棒などで叩いても良いです)。ヨーグルトは、塩とレモン汁を加えて味を整え、アボカド、ゆでたえびは食べやすい大きさに切ります。これらをディルまたはミント、イタリアンパセリと一緒に、さっくり和えたらできあがりです。
 
 


おいしく食べ切るヒント
エスニック風の味付けで

味付けを変えてみるのも、食べ切るヒントのひとつです。エスニック風の味付けは暑い日でも食べやすく、香草を使うと爽やかな一皿となって食べ飽きしません。
 
先にご紹介した洋風のサラダと同じように切ったきゅうりと、食べやすい大きさに切ったキウイをレモン汁とヌクマムなどの魚醤を混ぜたもので和えます。仕上げにパクチーとミントをふんわりのせたお皿は、見た目も涼やか。きゅうりもたっぷり食べられます。
 
きゅうりとミント、パクチーの組み合わせはヨーロッパやインドでは定番で、インドではヨーグルトを合わせることが多いようです。ぜひ、お試しください。
 
 


上手な選び方、保存方法
皮、太さ、イボで見分ける

皮にハリと弾力があり、太さが均一なもの、イボが尖っているものを選びます。また、私の好みですが、色が濃いものに手が出ます。
 
保存する際は、冷やし過ぎないように。冷蔵庫では、新聞紙またはラップで全体をくるみ、野菜室で保存します。
 
 

フレッシュなきゅうりと、パプリカ・大葉を効かせたツナサラダをたっぷりサンドしました。ケイジャンスパイスが香る期間限定の一品です。
 
■400円(税込み)
■販売店舗:boulangerie coron 全店
■販売期間:2023年6月末日まで(予定)
※各日、数量限定販売となります。ご了承ください。
 
※写真はイメージです
 
> ブーランジェリー コロン
 
 
 

きゅうりやトマトなどたっぷりの野菜と茹で鶏を贅沢にのせ、濃厚なごまソースを合わせた棒棒鶏風のcomen。野菜の食感と、米麺のツルツル喉越しが食欲をそそる期間限定の一杯です。
 
■1,200円(税込み)
■販売店舗:rice noodle comen
■販売期間:2023年6月末日まで(予定)
※各日、数量限定販売となります。ご了承ください。
 
※写真はイメージです
 
> ライスヌードル コメン