北海道産、ここがちがう!
赤肉ならではの甘さ
私もメロンが大好きで、特に赤肉メロンは芳醇な香り、まろやかな味に加えて、濃厚でいてしつこさのない甘さが一番の魅力です。
メロンはデザートのイメージが強いですが、前菜で使われることが多い果物です。塩味のきいた食材と組み合わせて甘さを際立たせ、相性の良い乳製品を添えることがひとつのセオリーでもあります。
写真は、皿にカットしたメロン、生ハム、カッテージチーズを盛り付け、塩・こしょうで味を調え、オリーブオイルをまわしかけた前菜です。火を使わずに作れますから、夏場におすすめです。
トマトと夏野菜、にんにくなどをミキサーやブレンダーでなめらかになるまで撹拌して作る冷たいスープ「ガスパチョ」に、カットしたメロンを添えてもおいしくいただけます。ちょっと贅沢ですが、休日などに試してみてはいかがでしょうか。
シェフの「私ならこう作る」
メロンの白和え
柿やいちじくなど、さまざまなフルーツを使った白和えをよくみかけるようになりました。ここでは、メロンの白和えをご紹介しましょう。
木綿豆腐は重石をして水分を切り、練りごま、砂糖、だししょうゆを加えて、よく混ぜます。そこにひと口大に切ったメロンを加えて混ぜてもいいですが、写真のようにメロンの上に形よく盛り付けると、小料理屋さんの一皿のように上品な表情になり、食卓も明るくなります。青柚子の皮を仕上げにふり、涼感も演出しました。
おいしく食べ切るヒント
凍らせておいて
ドリンクに
熟れたメロンは、氷ほどの大きさにカットして冷凍しておくと重宝します。
暑い日に取り出してジュースに、スムージーに。アイスティーにそのまま浮かべると、おしゃれなドリンクが仕上がります。
ジュースやスムージーにしたものを製氷皿に注いで凍らせておくと、ホームメイドのシャーベットとして楽しめます。
上手な選び方、保存方法
見た目で選び、香りで判断
選ぶときは、つると果実をつなぐ果梗(かこう)が細く、根元の太いものを。おしりの丸い部分は小さく、飛び出していないものがいいでしょう。
追熟するので、室温で保存します。香りが強くなり、おしりを触ってやわらかさが出てきたら食べ頃です。食べる2時間ほど前に冷蔵庫で冷やすのがおすすめです。