Vol.38
メロン
北海道の星みっつ旬食材
道内各地の生産者と太いつながりを持ち、北海道の農を熟知する塚田宏幸シェフが、今こそ味わいたい、おいしさ星三つクラスの食材を毎回ピックアップ。調理のヒントを中心に、生産者や食材にまつわるエピソードなどもお伝えします。
vol.38
メ ロ ン

メ ロ ン

夏の果物の王様、メロン。北海道はメロンの出荷量が、全国第3位(※)。しかも赤肉メロンの主産地で、北海道で生産されている約9割が赤肉です。今回は、メロンを料理として味わう和洋のレシピをご紹介します。また、ご家庭でできるフードロス削減のひとつとして「おいしく食べ切るヒント」もシェフに聞きました。

※農林水産省「作物統計調査」2021年より

北海道産、ここがちがう!
赤肉ならではの甘さ

私もメロンが大好きで、特に赤肉メロンは芳醇な香り、まろやかな味に加えて、濃厚でいてしつこさのない甘さが一番の魅力です。
 
メロンはデザートのイメージが強いですが、前菜で使われることが多い果物です。塩味のきいた食材と組み合わせて甘さを際立たせ、相性の良い乳製品を添えることがひとつのセオリーでもあります。
 
写真は、皿にカットしたメロン、生ハム、カッテージチーズを盛り付け、塩・こしょうで味を調え、オリーブオイルをまわしかけた前菜です。火を使わずに作れますから、夏場におすすめです。
 
トマトと夏野菜、にんにくなどをミキサーやブレンダーでなめらかになるまで撹拌して作る冷たいスープ「ガスパチョ」に、カットしたメロンを添えてもおいしくいただけます。ちょっと贅沢ですが、休日などに試してみてはいかがでしょうか。

 
 


シェフの「私ならこう作る」
メロンの白和え

柿やいちじくなど、さまざまなフルーツを使った白和えをよくみかけるようになりました。ここでは、メロンの白和えをご紹介しましょう。
 
木綿豆腐は重石をして水分を切り、練りごま、砂糖、だししょうゆを加えて、よく混ぜます。そこにひと口大に切ったメロンを加えて混ぜてもいいですが、写真のようにメロンの上に形よく盛り付けると、小料理屋さんの一皿のように上品な表情になり、食卓も明るくなります。青柚子の皮を仕上げにふり、涼感も演出しました。
 
 


おいしく食べ切るヒント
凍らせておいて
ドリンクに

熟れたメロンは、氷ほどの大きさにカットして冷凍しておくと重宝します。
 
暑い日に取り出してジュースに、スムージーに。アイスティーにそのまま浮かべると、おしゃれなドリンクが仕上がります。
 
ジュースやスムージーにしたものを製氷皿に注いで凍らせておくと、ホームメイドのシャーベットとして楽しめます。
 
 


上手な選び方、保存方法
見た目で選び、香りで判断

選ぶときは、つると果実をつなぐ果梗(かこう)が細く、根元の太いものを。おしりの丸い部分は小さく、飛び出していないものがいいでしょう。
 
追熟するので、室温で保存します。香りが強くなり、おしりを触ってやわらかさが出てきたら食べ頃です。食べる2時間ほど前に冷蔵庫で冷やすのがおすすめです。

 
 

旬のメロンを合わせたさっぱりとしたヨーグルトクリームを、サクサクのデニッシュコロネにたっぷり絞りました。冷やしておいしい、期間限定の一品です。
 
■302円(税込み)
■販売店舗:boulangerie coron 丸井今井札幌店
■販売期間:2023年8月末日まで(予定)
※各日、数量限定販売となります。ご了承ください。
 
※写真はイメージです
 
> ブーランジェリー コロン
 
 
 

濃厚な味わいに仕上げた自家製メロンシロップと、ジャスミンティーを合わせた、夏らしい味わいのフルーツティーに、ミルクジェラートとフローズンメロンを添えました。
 
■700円(税込み)
■販売店舗:rice noodle comen
■販売期間:2023年8月末日まで(予定)
※各日、数量限定販売となります。ご了承ください。
 
※写真はイメージです
 
> ライスヌードル コメン