Vol.39
キャベツ
北海道の星みっつ旬食材
道内各地の生産者と太いつながりを持ち、北海道の農を熟知する塚田宏幸シェフが、今こそ味わいたい、おいしさ星三つクラスの食材を毎回ピックアップ。調理のヒントを中心に、生産者や食材にまつわるエピソードなどもお伝えします。
vol.39
キ ャ ベ ツ

キ ャ ベ ツ

炒めてよし、ゆでてよし、生でよし。調理法も、合わせる材料も選ばない野菜、キャベツ。北海道内でも各地で生産され、この時期は全国へ出荷されています。今回は、キャベツを使った保存食の作り方と、そのアレンジレシピをご紹介します。ご家庭でできるフードロス削減のひとつ「おいしく食べ切るヒント」としてもご活用ください。

北海道産、ここがちがう!
保存食でもおいしく

いま出回っているキャベツは、葉が柔らかく、特に生で食べるのがおいしいですね。サラダや付け合わせにすることが多いと思いますが、趣向を変えて、ザワークラウトを作ってみませんか。
 
ザワークラウトは、ドイツ版キャベツの漬け物です。キャベツを千切りにし、キャベツの重量の2.5%程度の塩でもみ、煮沸消毒したびんに数回に分けて詰めます。ギュッギュッと押しながら空気を抜き、びんの8割程度まで詰めたらキャベツの外葉でおおい、ふたを締めます。
 
びんは常温に置き、一日1、2回、キャベツを押してガスを抜き、キャベツから出た水分に全体が漬かっている状態をキープするようにします(こうすると、カビ予防になります)。漬けてから1週間で出来上がります。
 
漬ける際、お好みでキャラウェイシード、フェンネル、ねずの実などを加えてもいいでしょう。

 
 


シェフの「私ならこう作る」
お手軽ポトフ

ザワークラウトは、キャベツの旨みと塩味、自然発酵から生まれる酸味がからみあった深い味わいが特徴です。スープや煮込みも、ザワークラウトを入れると、格段においしくなります。
 
写真は、ポトフを作る要領で豚肉やじゃがいも、にんじんなどを炊き、材料に火が通ったところでザワークラウトを加えた一品。塩などの調味料も使っていませんが、味が決まっています。酸味が苦手な方やお子さんがいらっしゃるご家庭では、少なめに入れて調整してください。豆、トマトを加えるのもおすすめです。
 
 


おいしく食べ切るヒント
トーストサンドに
たっぷり

ザワークラウトを食べ切りたいときは、トーストサンドの具に。ハム、チーズ、たっぷりのザワークラウトをパンではさんで焼くと、酸味がアクセントになり、味わいがアップグレードします。もちろん、サンドイッチでも結構です。
 
ドイツでは、ソーセージなどに定番として付け合わせられるように、ザワークラウトは豚肉と相性が抜群です。バラ肉と一緒に炒めるなど、いつもの豚肉料理に加えてみてください。
 
 


上手な選び方、保存方法
葉の巻き具合と芯をみる

葉がしっかり巻いてあり、重たいもので、芯の大きさが500円玉よりやや小さく、切り口がみずみずしいものを選びましょう。
 
丸ごと保存する際は芯をくりぬいたところに濡らしたペーパーを詰め、ポリ袋に入れて冷蔵庫で保存します。

 
 

玄米雑穀バンズに、旬の道産キャベツのローストと、甘辛ヤンニョムチキンを合わせたボリューム満点のサンド。大葉の風味がアクセントです。
 
■432円(税込み)
■販売店舗:boulangerie coron 全店
■販売期間:2023年9月末日まで(予定)
※各日、数量限定販売となります。ご了承ください。
 
※写真はイメージです
 
> ブーランジェリー コロン
 
 
 

北海道名物であるスープカレーを、米麺で味わえる人気のメニュー。期間限定トッピング野菜として道産キャベツをお楽しみいただけます。
 
■1,200円(税込み)
■販売店舗:rice noodle comen
■販売期間:2023年9月末日まで(予定)
※2023年9月以降はトッピング野菜が変更になります。
※各日、数量限定販売となります。ご了承ください。
 
※写真はイメージです
 
> ライスヌードル コメン