北海道産、ここがちがう!
保存食でもおいしく
いま出回っているキャベツは、葉が柔らかく、特に生で食べるのがおいしいですね。サラダや付け合わせにすることが多いと思いますが、趣向を変えて、ザワークラウトを作ってみませんか。
ザワークラウトは、ドイツ版キャベツの漬け物です。キャベツを千切りにし、キャベツの重量の2.5%程度の塩でもみ、煮沸消毒したびんに数回に分けて詰めます。ギュッギュッと押しながら空気を抜き、びんの8割程度まで詰めたらキャベツの外葉でおおい、ふたを締めます。
びんは常温に置き、一日1、2回、キャベツを押してガスを抜き、キャベツから出た水分に全体が漬かっている状態をキープするようにします(こうすると、カビ予防になります)。漬けてから1週間で出来上がります。
漬ける際、お好みでキャラウェイシード、フェンネル、ねずの実などを加えてもいいでしょう。
シェフの「私ならこう作る」
お手軽ポトフ
ザワークラウトは、キャベツの旨みと塩味、自然発酵から生まれる酸味がからみあった深い味わいが特徴です。スープや煮込みも、ザワークラウトを入れると、格段においしくなります。
写真は、ポトフを作る要領で豚肉やじゃがいも、にんじんなどを炊き、材料に火が通ったところでザワークラウトを加えた一品。塩などの調味料も使っていませんが、味が決まっています。酸味が苦手な方やお子さんがいらっしゃるご家庭では、少なめに入れて調整してください。豆、トマトを加えるのもおすすめです。
おいしく食べ切るヒント
トーストサンドに
たっぷり
ザワークラウトを食べ切りたいときは、トーストサンドの具に。ハム、チーズ、たっぷりのザワークラウトをパンではさんで焼くと、酸味がアクセントになり、味わいがアップグレードします。もちろん、サンドイッチでも結構です。
ドイツでは、ソーセージなどに定番として付け合わせられるように、ザワークラウトは豚肉と相性が抜群です。バラ肉と一緒に炒めるなど、いつもの豚肉料理に加えてみてください。
上手な選び方、保存方法
葉の巻き具合と芯をみる
葉がしっかり巻いてあり、重たいもので、芯の大きさが500円玉よりやや小さく、切り口がみずみずしいものを選びましょう。
丸ごと保存する際は芯をくりぬいたところに濡らしたペーパーを詰め、ポリ袋に入れて冷蔵庫で保存します。