求める味に合わせて
牛乳の種類を選ぶ
農家がつくったチーズのおいしさに衝撃と感銘を受けた私が、フランスに渡ったのは25歳の時。山羊のチーズを作る農家に住み込み、家族同様に山羊たちと向き合う姿勢や仕事ぶりにふれ、「いいチーズはいい乳から。いい乳は、いい山羊から」を実践することの大変さと大切さを学びました。
私が知る北海道の酪農家も、同じように乳牛と向き合っていると感じます。牛舎の環境を整え、乳牛のからだをこまめに拭くなどして、性格がデリケートな乳牛をストレスから絶えず守ろうと努めています。いうまでもなく、酪農はいのちを預かる仕事ですから、365日世話をしなければならない農業。私は酪農家の皆さんには、いつも敬意を払い、接しています。
北海道の酪農家の皆さんの実直な営みが生み出す一滴一滴の生乳は、非常に良い状態です。かけがえのない生乳がハイレベルな品質管理、流通システムと連携し、私たちのもとへ北海道牛乳として届きます。シェフにとってもパティシエにとっても、一皿、一品を作る上で重要な骨格となる牛乳に、北海道牛乳を日常的に使えることに、私はいつもしあわせを感じています。
お店では、北海道牛乳を使って作ったベシャメルソースが活躍しています。ベシャメルソースには、脂肪分が多い牛乳を使うと、口当たりがよく、リッチな味わいになり、満足感も高まります。肉や野菜のシチューや魚介のチャウダーはもちろん、パンにチーズとハムをはさんで焼くクロックムッシュに加えると、味がぐっとふくよかになります。
一方、かぼちゃのポタージュのように、素材の味や香りを立たせたい時は、脂肪分が少ない牛乳を選んでいます。ひとくちに牛乳といっても、種類があります。料理に合わせて使い分けることも、おいしく作るコツです。
良質な北海道牛乳のおいしさをそのまま楽しむなら、ミルクジャムがいいでしょう。鍋に牛乳と砂糖を入れて弱火にかけ、テリとトロミが出てくるまで加熱すればできあがり。仕上げに紅茶の茶葉、インスタントコーヒー、抹茶などを加えれば、バリエーションも広がります。
北海道牛乳は、じゃがいも、サケ、タラなど北海道を代表する素材ともよく合います。お好きな道産農畜産物と一緒に、グラタン、ミルク煮、スイーツ、ドリンクなど、さまざまな料理に取り入れて楽しんでください。
> ミルクランド北海道
自家製フロマージュブランとうずらの卵を取り合わせた、春のアミューズ。りんごやサツマイモの甘みと、オリーブオイルの爽やかなアクセントを添えています。この一品は、塚田シェフが指揮を執る「ブラッスリー コロン ウィズ ル・クルーゼ」でお楽しみいただけます。
●こちらの前菜は対象メニューのみに付きます。店頭にてご確認ください。
※写真はイメージです
> 北海道の農が見える、お料理とワインのお店
「ブラッスリー コロン ウィズ ル・クルーゼ」
北海道産牛乳を使用し、しっとりなめらかでありながら、噛み切る時にもっちりとした食感を楽しめる食パンです。
●1斤247円(税込み)
※写真はイメージです
販売期間、販売店舗などの詳細情報については、下記のウエブサイト、SNSよりご確認ください。
> ブーランジェリー コロン