豆の王国・北海道、オホーツクの豆。

豆の王国・北海道、オホーツクの豆。

十勝に次ぐ
産地ブランドへ

 北海道の農作物というと、全国一がつきものですが、小豆、大豆、いんげん類といった豆類も、作付面積で全国一を誇ります。
 北海道の冷涼な気候で育った豆は、栄養分の含有量が豊富です。近年注目されている大豆イソフラボンは、驚くことに、都府県産や輸入品に比べて多く含まれることが分かっています。※
 ではここで問題です。小豆をはじめ、北海道の豆の一大産地といえば?—そう、皆さんもご存じの通り「十勝地方」が正解です。
 ただし、作られている品目に着目すると、いんげん類の中でも高級菜豆(さいとう)として区別される白花豆(しろはなまめ)、紫花豆(むらさきはなまめ)、とら豆、大福豆(おおふくまめ)の産地は道内でも少なく、4品目すべてを栽培する限られた地域の一つが、小麦、てん菜、馬鈴しょを中心とした畑作・酪農地帯で知られる「オホーツク地方」です。また、気温の変化や品種改良により、知床周辺の斜里町、小清水町、清里町の一帯でも豆が作付されるなど、産地としての将来性から、オホーツク地方には大きな期待が寄せられています。
 現在、北海道では多種多様な豆が生産されていますが、そのほとんどは加工品として店頭に並ぶことが多いため、原料の豆自体にはなじみがない人も少なくないでしょう。
 今回は、豆王国の北海道の中でも地域一丸となって産地のブランド化に取り組む、オホーツクの豆を特集します。
※ホクレン農業総合研究所調べ